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存在価値と、社会と会社と個人の関係と人の可能性。
戦後、日本のものづくり中小企業は、長らく大手メーカーの下請け体制の中に組み込まれていました。なぜならば、良い商品を大量に作り、国内・国外に売りまくるためには、中小企業を取り込み系列化し効率の良い生産システムを構築しなければ成らなかったからです。
しかし、バブル崩壊以降、停滞の25年間には、大手メーカーによる系列の廃止、少子高齢化による内需の減少、新興国の発展に伴うグローバル化、IT技術の発展による情報の大衆化等、環境が激変しました。
今後の、日本のものづくり中小企業は、自社の中核の技術を磨き、一貫生産が出来る設備を持ち、いろいろな業種で世界に通用する大小メーカー様との取引を増やし、高付加価値の製品部品に取り組まなければ国内での生き残りは難しいでしょう。
中善工業はこの10年間で、航空機向け治工具部門・超大型建機部品部門・電車部品部門を新規事業として立ち上げ、従来から生産しておりましたトレーラーフレーム部門・天井クレーンを出発点とした開発案件部門を拡充してまいりました。基本的には、一業種からは一社しか受注しない事により、守秘義務厳守に対応すると同時に異業種間での高い技術の応用を可能としております。
日本のものづくり中小企業で生き残るために、本当に重要な事は中核の技術です。中善工業にとって中核の技術とは、人でしか出来ない技とチームワークです。人類が発展している大きな理由は、生産技術を工夫して次世代に伝承するからです。過去1万年以上前から生産され世界人口の半分近くが主要な食糧としているお米の生産地で日本ほど高緯度での生産地はありません。何故、日本に巨大な造船からナノ製品まで作れる技術があるのか?それは日本人が3,000年もの長い歳月をかけて磨きぬいてきた米づくりの共同作業に見られる「チームワーク精神」であり、中世より何世代にもわたり懸命に受け継ぎ改良してきた「技術の伝承と革新」なのです。
社員が目的意識をもって人類存続の為に活躍する企業にしましょう。
これこそが、日本のものづくり中小企業の存在価値だと思います。
設備は、お金さえあれば用意できます。
私たち中善工業は、「人でしか出来ない技とチームワークを追求し続ける企業」として、明日の日本、世界の未来をつくり続けます。
お客様、仕入先様、従業員の皆様、地元の皆様、そして日本の国が、幸せになれるように、会社一丸となって努力し結果を出す事こそ、中善工業の存続価値と考えています。
社会の要求する事にすばやく対応し、中善工業が存続できるように、各個人が最大限努力し その努力に報えるような、システムを構築する事が重要であると考えております。
人間の成長の可能性を追求し、地球の未来永劫の存続に寄与できる人間を作り上げる事を考えます。